阿讃山脈縦走 file № 2. 曼陀峠~雲辺寺~六地蔵峠へ

阿讃山脈縦走記録②

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縦走データー

❑ 縦走計画:曼陀峠‍🚶‍♂️⇒ 雲辺寺🚶‍♂️‍⇒ 六地蔵越(六地蔵峠)

❑ 所要日数:2日〖Day-9、23〗

❑ 主要名山:雲辺寺山〖930m〗

❑ 踏破距離:約12㎞

 

 

 

 今回の縦走区間は、四国の高野山と呼ばれる雲辺寺山を中心に、東西に伸びる縦走路チャレンジとなる。この区間は、各方面から雲辺寺に繋がる参道や、四国のみちとも重なる所が多いため、比較的整備されているので歩きやすく距離の稼げる区間だ。

 

【曼陀峠から雲辺寺山へ】

 ここは阿讃山脈の稜線沿いに車道が整備されているため、車道歩きが中心となる。南側には剣山地、北側には三豊市や瀬戸内海【画像】を展望しながら雲辺寺を目指す。

 

 

 

・・四国霊場第六十六番札所雲辺寺・・

 

 車道をおおよそ3㎞程進むと雲辺寺南西側の参道に着いた。ここからは、見上げなければならないような木々の間を進んでいく【画像】。境内が近づいてきたところで、お坊様とすれ違う。この時『お疲れ様でございます』と一声かけていただいた。明らかに登山の身なりで、参拝が主目的ではない私にとっては、何とも嬉しい一言である。

 

 阿讃山脈縦走路の主線と雲辺寺山は、この雲辺寺の境内にあるので、縦走の無事をご祈願し参拝、その後雲辺寺山山頂に到着【山頂毘沙門天展望台付近画像】。しばらく休憩を取り、境内を散策していたときに、トレッキングスタイルなのだがリュックの上から輪袈裟をかけ、ストックの代わりに金剛杖を突いた男性の方から声を掛けられた ⁉️

 

 なんと彼は四国八十八ヶ所霊場の札所を、一人で歩いて巡っている最中とのことでした。当然ながらロープ―ウェイは使わず参道を歩いて登ってきたそうです。今年は天候不順で雨が多く、思っていたよりもローペースとなり、今日で32日目だとか…彼曰く『登山が目的ではないですが…難所と呼ばれる札所は…ほぼほぼ登山です』…と。また、『昔から修行と言えば、なぜ山なのか?…なぜ登山の事を山行というのかが良く分かりました』と冗談を交えながら、しばし笑談。

 お遍路さんといえば白装束のイメージですが、いまは結構自由なスタイルも多いそうです。彼も登山は趣味らしく、この格好が一番しっくり来るそうです。私が境内にいたので、同じ目的の方かと思い声をかけたそうです。…私が阿讃山脈の縦走をしていることを話すと、これはこれで興味があるらしく、また、お互いにインスタグラムに投稿している事も分かり、相互フォローすることに…

 こういった出会いも、また楽しいものです👍

 

【雲辺寺山から六地蔵越へ】

 雲辺寺を離れ六地蔵方面へ縦走を再開。しばらく進むと雲辺寺無線中継所のあたりで、ご年配のご夫婦に声を掛けられた。今日は、よく声を掛けられます ‼️ …(前回縦走の大谷山区間では一人も会わなかったのですが…)

 

・・・三角点ハンターとの出会い・・・

 

 最初は、道に迷っているようだったのだが…どうも三角点を探しているらしい。GPS ナビで確認して候…『中継アンテナ鉄塔裏のブッシュの中にあるみたいですよ』と告げるや否や、『よし、藪漕ぎやで』といって、躊躇せずに藪の中へと突入していきました。

 中継局を後に先に進むと、藪の中からガサガサと…猪だ😨と思いきや、先ほどのご夫婦が反対斜面を下ってきました。『ありがとうございました。無事見つかりました』とお礼に羊羹を一切れ頂きました。これから六地蔵峠に向かうということで、ご一緒することに…『雲辺寺山にはいかれないのですか?』と聞くと、三角点が目標なので行きません…とキッパリ。

 定年退職をしたのちに登山を始め、現在共に83才だそうです。(私と同じペースで平然と歩いています…元気だ―𓈒𓏸)ある時、三角点というのがあることを知り、今は四国の三角点をすべてクリア―することが目標だそうです。どちらかの相方が登山できなくなるまで続けるそうです。いいご夫婦だなと、うらやましく思いました。(ちなみに、私の女房と娘は、イオンショッピングモール山に登る(ショッピング)のが大好きで、毎週登っています…笑笑)

 山に登る…目標は人それぞれです。百名山のようなピークハンターが目的のひと、同じ山に何百回と登ることや、沢登が目的の方。クライミングや縦走だったり、朝日や星々、珍しい動植物が目的の方と様々です。ただ、個人的には、三角点ハンターの方にお会いしたのは今回が初めてです。

 こういった出会いも、また楽しいものです👍(本日2回目)

 

 目的地の六地蔵越【画像3】が近づいてきました。

『六地蔵とは… 仏教では人間が死んだ後、生前の善行や悪行によって行く先が地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天の六道に分かれるとされていますが、その分かれ道が「六道の辻」です。六地蔵はそれら六道における苦しみを救う6種類の地蔵菩薩のことを指します。』(ガイドより抜粋)

 

 今回の区間は高低差も少なく、緩やかな路が続きます…この間は、❝雲辺寺の参道❞とも重なる為、旧街道名残の道標【画像】や石仏画像、丁石【画像】や木段等が多々あり、楽しませてくれます。

 

 

六地蔵峠に到着…続