猪撃退の…パートナー
🐗『いのしし』 昔に比べて増えましたょネェ~。山地沿いの田畑には防護柵が当たり前のように施され、柵の中で人が作業している…そういった光景が当たり前のようになってきました。
登山においても、特に低山や里山付近では頻繁に見かけるようになってきました。また、出会わないまでも、登山道周辺では…猪が土を掘り返した後や、沼田場が数多く見受けられます。30~40年くらい前には、滅多に見かけることもなく…気にかけることもなかったのですが、現在では様相もかなり変わってきました。
猪に襲われ怪我をした…等のニュースや、ネットでも襲われている動画が時々アップされています。このような情報も珍しくもなくなってきました。実際、阿讃山脈縦走中には…数十回に渡り100頭以上も遭遇し…危険な状態も何度も経験しました。
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そこで今回は、私が実践してみて、実際効果があった防衛方法…追い払う方法…それ用のグッズ(パートナー)をご紹介したいと思います。
・・・first…危険⚠な状態 ・・・
うり坊・・・かわいいですよね。でもうり坊をみかけると…実は、大変危険な状態なんですよ。うり坊は子猪…つまり近くに親猪がいるということです。当然ながら、子猪を守ろうと親猪は興奮状態になります。
体験談①
❝阿讃山脈縦走路‥鵜峠~大山付近:
大山に向かい縦走していると、途中林道に合流。すると林道の真ん中でうり坊がこちらを見ている。
シャッターチャンス・・・iPhoneを準備し、少しずつ距離を詰めていく…いざ、写真を撮ろうとして構えた瞬間、横の藪から親猪🐽が飛び出してきた。すぐさまこちらに突進してきます。
逃げました…とにかく、必死に走りました…やられる、頭、真っ白😨…100m位は走ったでしょうか⁉️。
猪・・走るの早いです…とっくに追いつかれていてもいいのにと思った瞬間、やっと後ろに気配がしないことに気付きました。振り返ると…親子とも、姿はすでに消えていました。
たぶん・・追い払うためだけの威嚇だったのでしょう‼️ 助かった・・・❞
と…いうような事がありました。基本的には、猪も他の野生動物も人を避けて逃げていきます…しかしながら子を守ったり、自分の身や群れを守るために〖興奮状態〗となった時が一番危険なのです。
・second…危険遭遇をしないために・
猪🐗と遭遇しないためには、我々の存在をいち早く猪に伝えること…気付いてもらえると、彼らの方から我々を避けてくれます。こちらの存在を知らせるのに有効なものは=やはり『音💨』でしょう⁉️
そこで、まず熊除けの鐘を試してみました。結果…ないよりはましだけど…その効果は意外と少なく、何度も遭遇することに…😞。
次に、熊除けの鈴を試してみることに…こちらも、あまり効果はありませんでした…😞。
その後も、鐘や鈴の種類を変えたり、ブーブークッション系の玩具や、電子音(これは自分が落ち着かない)等、音が出て登山に支障のないものを、考えられる限り試してみましたが…これはというものが見つかりませんでした。
ある日、今日はどれを試してみようかと❓・・・ところが、なんだか突然、面倒くさくなり…全部つけたまま登山することにしました。
なんと、これが効果覿面🤣…猪の気配すら感じませんでした。しばらく、続けてみましたが全く出会わなくなりました。
ただし、あまりにも賑やかなので…少しづつ絞っていくことにしました。そうして、最終的には鐘と鈴の2種類を同時使用しています。この二つで十分に効果があります。
このダブル使用を取り入れて以来…危険遭遇した記憶がほぼありません。
なぜ、効果があるのでしょうか⁉️。これは、あくまで私の推測ですが、音色が異なる=音の波長が違うということになります。つまり、一つの音色が歩行に合わせて単調なリズムを刻むより、複数の波長の音の方が…より明確に伝わるのではないでしょうか…。
また、同時に音が重ならないように、紐の長さを調整して交互に、また、ランダムに鳴るように工夫して使用しています。
この効果…本来welcomeであった野兎や鹿、タヌキやキツネ、キジ等の獣にも全く出会わなくなりました…これはこれで、寂しいですけど…安全が優先です。
つまり、音の異なる二種類以上のパートナーグッズを使用することで…かなりの高確率で危険遭遇から回避できるのです。ぜひ、試してみて下さい…😄。
・・・third…追い払うには・・・
鐘と鈴によるダブル使用でも、対応できないケースがあります。基本的に、鐘や鈴の音は風向きや地形にもよるのですが、凡そ50~100m圏内ではないかと思われます・・・というのも、100m以上離れた先に猪を見つけたとしても、鐘や鈴の音には、ほぼ反応していません。
これが、これから向かう登山道の先だとすれば…少し離れた場所での対応は…どのようにして追い払えばいいのでしょうか❓
体験談②
❝阿讃山脈縦走路‥六地蔵越~中蓮寺峰付近:
六地蔵峠からの縦走を開始。急な登りをしばらく進むと稜線に歩きに…すると、路沿いの枯葉の上に、点々と泥水の雫のような跡と足跡が続いている。
さらに、歩を進めると木の根元に泥水をこすり付けた様な跡が何か所も・・・まずい…気が付いた時には、縦走路の真ん中に猪🐽の沼田場【画像】が ‼️ …しかも今しがたまで泥浴びしていたようで、水は濁り、周りにも飛び散っています。
姿は見えないのですが両脇の藪の中から、ブヒィ,ブヒィと荒い息遣いが聞こえてきます。しかも、かなりの数かと…「早くどけよ」と威嚇しているような…完全に周りを囲まれてしまいました・・・どうにも😰…危険かな・・・❞
姿は見えなくとも、五感を駆使して、痕跡で…先々の状況を察知することも大切です。少なくとも事前に、点々とした泥水の雫のような跡と足跡を確認していたのだから…しかしながら、この時点では追い払う術がまだ確立していなかったのです。
体験談③
❝阿讃山脈縦走路‥唐谷峠~金見山付近:
大谷山を後に、一旦唐谷峠に下る。そこからは金見山を目指し登りに…この間夏場は比較的整備されているのだが、11月頃にはブッシュが伸び放題となり藪漕ぎ状態となる。
藪漕ぎをしながら進んでいくと…急に開けたところに出た。あれㇾ・・と見回した瞬間…冷汗が😰・・・そう、猪🐗の寝床(巣)でした。獣臭もキツイ…🤢。しかも、少し離れた草藪から…ガサガサと移動する音が聞こえてきます。
ここは、刺激しないよう後ずさりで離れることに…無事に脱出できました・・・❞
この二つの経験から、危険遭遇を予測して…あらかじめ追い払うことも必要だと思いました。
そこで・・・追い払うのにも有効なのは=やはり『音💨』でしょう⁉️。
以前、大きな声を発しながら藪漕ぎをしている方に出会いました。網附森周辺…四国でも熊の目撃情報があるところです。
大声を出し続けるというのも大変です。このときも、その声が聞こえてきたのは…凡そ40m程の距離だったと思います・・・追い払うためには、ある程度遠くまで届く音でなければなりません。
また、TVで山菜取り時の熊除けの為、入山する前に爆竹をならしていたのを見たことがあります。しかしながら、登山道や藪の中で爆竹というのも、いろいろな問題がありそうです。
それならと思いついたのが、笛や打楽器的なものでした。早速試してみることに…。
ある程度遠くまで伝わる音といえば、やはり笛の類でしょう⁉️。最初に試したのは、ライフジャケットに付いているような(体育の先生が吹いているような)笛でした。これだと、猪もすぐに気が付くものの一度目では音の方向を見るだけ二度三度鳴らすと、ようやく移動する程度でした。
そこで、画像のようなホイッスル系のものに変えてみました。甲高い音が響くので効果覿面🤣、飛んで逃げていきました。
いろいろ試してみたのですが、少し掠れたような音が出るタイプのものが最も効果がありました。
追い払うことが必要な状況下では、急ぎ取り出さなければ間に合わないケースが多いため、すぐに取り出せるように…必ずズボンの利き腕側のポケットに入れて持ち歩くようにしています。
さらにもう一つ‼️・・・
効果のあるものをご紹介します。これは、農家の方から教えていただいた方法で、田に侵入した猪🐗をこれで追い払うそうです。それは・・・空のペットボトルを使用します😲。
できれば2本…木や岩、竹などに、太鼓を叩くように打ち鳴らす。但し、パン、パンではなく、ダダダダダダダダ・・・と連打すること…だそうです。そうすれば、慌てて逃げていくそうです。
試しに、山中で打ち鳴らしてみましたが…谷間だと…こだまがBAN‣BAN帰ってきます。特に竹を叩くと、相当遠くまで響き渡ります。思っていた以上に強烈😤でしたので、よほどのことがない限り、この音響は使わないようにしています。
このことを教えていただいてからは、水筒を止めてペットボトルを2~3本持ち歩くようにしています。寒い日や、温かいお湯が必要な場合のみ…水筒に入れていきます。
このホイッスルとペットボトルは、猪を追い払うだけでなく、遭難時や救助が必要な時にも役立ちます‼️。猪の多い低山や、里山登山時には、準備しておくと…必ず役に立つパートナーだと信頼しています…用意しておいて無駄ではないかと…😄。
・・・最後に・・・
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