❑四国山地…概要
四国山地は四国の屋根とも呼ばれ、四国の東西におおよそ250㎞程あり、概ね1000m~2000m級の山々が連なっています。石鎚山を中心とした石鎚山脈(四国山地西部)と、剣山を中心とした剣山地(四国山地東部)に大きく分けられ、この二つを結ぶ中央トレイル(四国山地中央部)を合わせて、四国山地の総称で呼ばれています。
📸 画像は、剣山地からみた石鎚山脈です。
1500mを超える山頂部が、笹原に覆われているのが四国山地最大の景観だと思います。
主な山として、日本百名山でも知られる西日本最高峰の石鎚山や第二の高峰 剣山、日本二百名山で四国で一番美しいとされる三嶺や笹ヶ峰、東赤石山、日本三百名山の瓶ケ森や伊予富士、花の百名山の丸笹山等があります。
❑四国山地…特徴
Ⅰ 四国山地の最大の特徴は…何と言っても広大な笹原🌿とブナ🌳の自然林の景観でしょう。
おおよそ1500mを超える稜線は笹原に覆われているところが多く、その笹の種類は、私の知る限りですが4種類ほどあります。
📸 画像は、大川嶺の山並みです。
また、笹原とコラボしているのがブナの自然林です。四国山地沿いは、国有地が多いためブナの自然林も数多く残っているのだと思われます。
📸 画像は、平家平付近の稜線です。
Ⅱ もう一つの特徴として、剣山地から石鎚山脈を結ぶ稜線を境に、南側は太平洋の影響を…北側は瀬戸内の温暖な影響を受けていますので、南北で異なる景観が楽しめます。
高知県側では、太平洋からの強い風の影響か、白骨樹と露出した岩場や岩山の景観がみられます。
📸 画像は、久石山周辺の岩場となります。
これに対して、四国山地の北側では…穏やかな林が自然のまま残されているところが多くみられます。
📸 画像は、土佐矢筈山付近の自然林です。
このため、双方からのアプローチによっては…異なる登山を楽しめます。
また、四国山地は雨が多いため、苔の群生地が随所で見られます。屋久島ほどの規模はなくとも、山犬嶽に代表されるような…もののけの森が体感できるとして有名です。
📸 画像は、黒岩山付近の北側斜面となります。
Ⅲ さらには、南国のイメージが強い四国といえども、真冬には稜線全体が雪☃️に覆われます。
秋には広大なブナの林を中心に紅葉🍂が見られ、
📸 画像は、三嶺付近の稜線の紅葉風景です。
春にはツツジや山桜🌸などが映え、
📸 画像は、登岐山付近のツツジの稜線です。
夏にかけて新緑&深緑🌲が楽しめます。
📸 画像は、東三森山へ続く新緑の稜線です。
四季折々で異なる表情を見せてくれるのも…大きな楽しみの一つです。