阿讃山脈縦走 file №9. 鵜峠~大山~長浜へ

阿讃山脈縦走記録⑨

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縦走データー

❑ 縦走計画:鵜峠🚶‍♂️⇒大山🚶‍♂️‍⇒大山越🚶‍♂️⇒鉢伏山🚶‍♂️⇒大阪越🚶‍♂️⇒大阪峠🚶‍♂️⇒長浜

❑ 所要日数:3日〖Day-18、22、27〗

❑ 主要名山:大山〖691.3m〗

❑ 踏破距離:約16㎞

 

 この区間は、阿讃山脈縦走最終区間となるため、大山を過ぎれば東側の起点:長浜の海に向けて標高をどんどん下げていく。時折瀬戸内が望めるのだが、西側の起点:余木崎から大谷山へと、山脈に向けて急激に標高を上げたのとは逆に、長浜近くでは急激に標高を下げていくコースとなる。

 

【鵜峠から大山へ】

 鵜峠からは、概ね樹木と藪に覆われている為、黙々と山歩きに集中する。6ヶ所ほどのピークがあり、アップダウンを繰り返しながら進んでいく。

 

 

 

 途中、一か所だけ北側に開けたところがあり、瀬戸内海が遠望できた🤩。

 

 

 

 

 檜や杉の植樹帯を登りきると、大山山頂につく。

 

 

 

 

 明瞭な頂があるわけでもなく、草むらの中に、三角点と合わせて山頂表記がある。

 

 

 

 

【大山峠から大阪峠へ】

 大山から大阪峠の間は、讃岐と阿波の交易を結ぶ峠道の名残が随所に残る縦走となる。大山越、一本松越、大阪越と進行方向順にクリアして行きます。路は、部分的に藪深いところがあるものの、比較的整備もされている。

 

 大山越から大山にむけて石板の道しるべも置かれていました。

 

 

 

 

 一本松越と、そこに祀られているお地蔵様です。

 

 

 

 

 大山越からは、四国のみちと並走しているのだが…ここの稜線の路は不明瞭なため、稜線伝いの四国の路を辿ります。

 

 

・・・海が見えた‼️・・・

 

 

【大阪峠から長浜へ】

 大阪峠へは四国の路をはなれ、山脈最後の(頂きが明確な)標高311mの山稜を少し下ると『海が見えた』⁉️。終点の長浜まであとわずか。

 

 

 

 ここからは瀬戸内海を見下ろしながら一気にダウンヒルだ…画像はおおよそ200m標高を下げた場所から撮影。

 

 

 

 

 やや急な斜面を一区切り下ると大阪峠の車道に出る。ここには展望台がある。画像中央に長浜の突端と右脇には漁港が見える。

 この展望台の駐車場脇から再度下り始める。入口が非常に判りづらいので地図(GPS🛰)が必要です。

 

 

 

・・・最後の関門💦・・・

 

 

 樹木の間に開かれた急登を下っていくと稜線にでる。この稜線、海に近いこともあるのか岩の上に砂が乗ったような尾根が続いている。滑りそうなので、慎重に進む。

 この尾根路が終わりかけた時、前方に藪が出現。もしかして・・・😒

 

 

 夏真っ盛り❗…とにかく熱い🥵。その上、最後の最後にきて、なんで藪漕ぎなの⁉️…しかも、トゲトゲ草木があちこちに混ざり混んでいるではないか。かなり手強い藪だ。

 画像を見ていただければご理解いただけると思いますが…ジャングルみたいだ。

 GPS🛰を頼りに路からそれないよう確認しながら進む…阿讃山脈縦走路…終わるまでは、全く気を抜けない。

 

 やっとのことで藪を抜けると国道が真下に見えた…見えたのはいいのだけれども、どうやって降りていけばいいのだろうか❔・・・というような路なき急斜面…ロープも張られていない。・・・ということなら…木を伝って降りていくしかない。四苦八苦しながらもなんとか国道に出ることができた。

 

 

・・・山脈の東端は断崖でした❣️・・・

 

 

 国道を横切り、30m程の最後の峰にとりつく。あと200m程か…稜線まで少し登り、海に向かって緩やかに下っていく…と同時に波の音が段々と近づいてくる。

 

 鬱蒼とした林を抜けると、海へと突き抜けた露岩の尾根にでた。この稜線は阿讃山脈では最も低い尾根道でしょう❕❕。GPSナビ🛰で確認したところ…標高18mです。

 西側の起点:余木崎から145㎞・・・ここが終点だ。阿讃山脈の東端…そこは…断崖絶壁でした・・・。

 

 東端まであと10mを切りました。ところが高所が苦手な私としましては、足がすくんでなかなか端までたどり着けません😨。

 この先は崖⇒海なのだから…ある意味山脈で一番の難所かも…何とか足を震わせながら先端近くに…あと2メートル…画像の三角に飛び出た岩の先端が、阿讃山脈の端っこです。

 

 

 

 

 阿讃山脈縦走路…海から始まり、海で終わる。全国的にも極めてまれな山脈です。低山ばかりの香川県だけど…全国的にも誇れる山脈が…縦走路がある。本ブログを読まれた方…可能であれば、ぜひチャレンジしてみてください。

 但し、低山だからといって侮らないでください。相対的に登山レベルは中級者以上、部分的にですが…縦走制覇するにはやや高めのキャリアが必要だと感じました。

 

 

阿讃山脈縦走路を制覇